最近上海と香港に行く機会が多い。
もちろんパークがあるから行くのだが、行く時には「初体験」を1つは行うようにしている。
今回の場合は、
・パークに人を連れて案内
・上海パークのシーズナルパス(期間限定フリーパス)購入
・上海交通カードの購入
・初めて行く場の街歩き
の4つかな。
パークはさておき、後の2つはどういうことかというと…。
上海交通カードは上海におけるSuicaのようなもの。
これ1枚で地下鉄はもちろん、タクシーやコンビニでの支払いもできる優れものである。
これを手に入れた上で、あちこちを散歩しよう。
そう考えていたのだ。
で、出発前に上海在住日本人による情報サイト「上海ナビ」を見ていたら、気になるお店を発見。
よし、ここに行こう。
というわけで、最終日、友人と別れた後、私は地下鉄に乗って「常熟路」というところに向かった。
駅を降り、地上に出ると広がる中国っぽくない風景。
もちろん街中は漢字が多いし、ビルも目立つのだが、通りに植えられたプラタナスの木が中国っぽくない。
私はフランスに行ったことはないが、たぶんフランスってこういうところ?と思わせるような雰囲気だった。
なぜそんな雰囲気なのか。
私が降り立った常熟路、およびこれから歩くところは、かつてフランスの租界地(外国人居留地)だったところで、現在も欧米系の人が多く暮らすエリアだからである。
私は頭に残る地図の記憶を頼りに、お店のある方向に向けて歩き出した。
通りにはオシャレなお店もあるかと思えば、通りに突き出した洗濯物が干してあるなど、ごちゃ混ぜの文化が形成されていた。
でも、通りは中国っぽくないオシャレ感が続く。
これまで上海のいくつかの街を歩いてきたが、たいていは中国っぽい雰囲気を醸し出していたのだが。
それは通りを歩いている人に欧米系の人が多いのもあるかもしれない。
目的のお店には7,8分で到着。
オリジナルスニーカーの専門店なのだが、安くて履きやすいと最近人気らしい。
安くて履きやすいに飛びついたのはもちろんなのだが、なんとなく店の雰囲気に惹かれて行ってみたいと思ったのだ。
10畳ぐらいの店内の壁に並べられたスニーカーを一通り見て、これとこれ、というデザインを決めて試着。
1足は自分のサイズと同じものが出ていたが、もう1足はお店のおばちゃんに出してもらうことにした。
私の前に欧米系の人とやりとしていたから英語が通じるのかと思いきや、通じない…。
サイズ表の数字を指差して希望のサイズを出してもらった。
2種類のサイズで履き比べていたら、つま先のあたりをグイっと押し、「あんたにゃこっちのサイズがいいわよ」的な中国語で話しかけられ、サイズ決定。
選んだもの2足とも購入した。
2足で4000円強(しかも定価)ならアリでしょう。
ちなみに、普段私は人の多いアウトレット店ぐらいでしか買い物できない。
店員さんに話しかけられるのが苦手という理由なのだが…。
ちなみにここではその違和感なく買い物ができた。
言葉が通じないからか?人がひっきりなしにやってくるからか?
当初の予定を完了して満足した私は、地図を見て最終目的地だけ決め、通りをぶらぶらすることにした。
中国っぽくないオシャレなお店や建物が多いが、昔ながらの?中国っぽいお店もあって、新旧入り乱れた感が強い。
場所柄か領事館も多く、特にアメリカ領事館は時勢柄、やたら門番が多かった…。
上海は鹿児島とほぼ同じ緯度のため、気候も日本と変わらない。
そのため、春の花々が通りや公園を賑わせていた。
土曜日だったこともあり、街に出てくつろぐ人も多数。
上海でも人の営みは日本と同じなんだと感じさせる。
地下鉄で2駅先の徐家匯駅まで来ると、巨大デパートが立ち並び、大きな街となっていた。
そこから地下鉄に乗り、空港へと戻ったのだった。
歩いた時間は2時間。
地理ガール?な私は、街で人の営みを見るのが好きなんだろうな。
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